SLの楽器屋さんでは、いろいろとギター演奏用のHUDが販売されています。どれもこれもなかなかよく考えてあって、すばらしい演出ができるみたいです。わたしも使ってみようと思ってデモをいくつか試しましたが、常用したいと思える物がありませんでした。そこで例によって自作したのが、今回紹介するGuitar Animation HUDです。

既出のHUDで気に入らなかった部分ですが、肝心の演奏アニメーションが感心しない物が少なくなかったです。アニメーションを動かしてみると、ほとんどの物は、あまり上手な演奏を思い起こさなかったからです。（もちろん上手に見えるのもありましたよ！）それと、よくできたアニメーションでも、今の若者達の演奏スタイルというか、なんというか、ギターを下の方に持って腕を伸ばすスタイルというのかな、そういうのばっかりでしたし、エレクトリックギター用の姿勢がほとんどでした。

そのあたりを差別化して、新しいHUDを作ってみようとこれを開発しました。

このHUDは、他のギター用HUDのような豪華な画面表示は無くて、まず装着するとボタンが一個だけ画面上方に表示されます。SLクライアント1.21.x以上で、画面表示を日本語に設定していますと、このボタンや後述のメニューは日本語で表示されますが、その他の環境ですと英語表示になります。

画面上方の「ギター演奏」ボタンをクリックすると、左画像のメニューダイアログが表示され、ボタンを選択するとそれぞれの機能が動作します。

アコギ、エレキそれぞれに、ソロ・伴奏・唄の３つのアニメーションが選択できます。アコギはボディが分厚く装着位置も高いため、エレキ用とは別のアニメが組み込まれています。様々な楽器に対応させ汎用性を持たせるために、オーソドックスな演奏姿勢となっていますが、「ソロ」は指板に顔を向け、フィンガリングが若干速くなります。「唄」は唄っている顔のアニメを同時に行います。


これは伴奏用のアニメーションです。アコギとエレキの若干のポジションの違いが分かりますか？アコギは分厚いので、ちょっと前屈みの姿勢になって、ギターの位置も高めです。

これは唄うアニメです。


ソロを弾くアニメです。フィンガーボードに視線が行きます。フィンガリングも伴奏とは違います。

演奏アニメーション実行時にはメニューに「アクション」と「ステップ」が追加されます。「アクション」を選ぶと別のメニューが表示され、ステージアクションを選択できます。「ステップ」はダンスステップを選択できます。

手拍子・お辞儀は、そのまま文字通りのアニメーションをします。

アニメーションを一時中止する場合は、メニューの「休憩」ボタンをクリックしてください。


実装しているアニメーションの一例です。お辞儀や、手拍子などステージにはかかせないものを最低限入れています。

アニメーションが入っていないギターでもこのHUDを使って演奏の真似ができますし、アニメをON/OFFできる楽器をお持ちなら内蔵アニメを使わずに、このHUDの機能を使えます。
また、右画像のように箒をギターのように演奏できますから、自作のユニークなオブジェでライブできます。

ただし、このHUDではサウンドクリップをサポートしていませんので、音を鳴らしたい方は、別途ストリーミング環境、あるいはサウンドクリップを鳴らせるオブジェをご用意ください。

いつものように、このHUDはHikki's Workshopでお買い求めいただけます。銀座楽器レコード店にもあります。